ライトノベル ウィザーズ・ブレインU レビュー

タイトル ウィザーズ・ブレインU
著者 三枝零一
イラスト 純珪一
出版 電撃
発売日 2002年1月


執筆者:jade 評価:
ヒマラヤ山脈上空2万メートルに浮かぶ極秘の研究施設。そこは自らの肉体を変化させて戦う特殊な魔法士《龍使い》の実験場だった。
フリーの便利屋《魔法士》ヘイズは、施設に潜入し実験データとサンプルを持ち帰るという依頼を受けるが、潜入の際のミスによって囚われの身となる。
ヘイズを待ち受けるのは死か拷問か…
と、思いきや、なぜか4人の少年少女に懐かれ、一緒に暮らすことになる。
実験体の暴走の可能性を聞かされていたヘイズは、そこに暮らす4人の少年少女の天真爛漫さにとまどいつつも、交流を深めてゆく。楽園が破滅を迎えるその日まで───
滅亡へ向かう近未来を舞台に、物理法則すら操る《魔法士》たちの戦いを描く人気シリーズ弟2弾!

世界から隔離された実験場で過ごす4人の魔法士と、彼らを連れ去る任務を受けたフリーの便利屋<魔法士>ヘイズが今回の主役。
相変わらず文章の構成が下手で読み難いこと、この上ないですね。
それでもストーリーの良さは健在…どころか前作を上回る内容なので不満はありません。
4人の少年少女が背負った宿命が解き明かされるにつれ、徐々に物語に引き込まれていくのが自分でもよくわかります。
1巻の“最愛の女性の犠牲の上に成り立つ平和”のような強烈かつシンプルな設定はないのですが、少年少女が背負う宿命が明かされるにつれて次第に胸が熱くなってきます。そしてすべての真実が明らかになり、物語が冒頭のシーンと繋がったときの衝撃は1巻のそれに勝るとも劣りません。
読み終わったあとの余韻がいつまでも残る哀しい物語の結末をそっと胸に抱きしめてほしいと思います。


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